イオン導入とは。

イオン導入とはイオントフォレーシスともいい、皮膚に微弱な電流を流すことで、水溶性の薬物を皮膚内に効果的に導入する方法です。
マイナスの電極を顔の皮膚にあて、プラスの電極を手に持って電流を流すと、水に溶けるとマイナスに帯電するイオン
(ビタミンC誘導体など)が、皮膚に当てたマイナスの電極からの反発力によって顔の皮膚の奥へと浸透(導入)していきます。
なお、浸透できるのは主に小さな分子量のものだけで、コラーゲンやヒアルロン酸等巨大分子は肌の中へ入る事はできません。
イオン導入法は注射器を使わずに体内に薬物を入れるというメリットがあるため、患者の負担を大きく減らせ、
近年多くの研究がなされています。美容目的のビタミンC誘導体のイオン導入が有名ですが、抗潰瘍剤、不整脈治療剤、
糖尿病治療剤、鎮静剤等あらゆる分野の薬物のイオン導入の可能性について地道な研究がされています。
アメリカではこうした研究が実り、FDAの認可を受けたイオン導入器が販売されています。

イオン導入の方法。

現在、イオン導入器が最も使われているのはピロカルピン塩類をイオン導入で投与することによる膿胞性線維症を診断することで、
また歯科においても局所麻酔薬リドカインのイオン導入が実用化されています。
この技術のおかげで注射器に恐怖心をもつ子供でも、注射器を使わずに局所麻酔が可能となっています。
ビタミンC誘導体に関しては、イオン導入すれば普通に塗布するに比べて何倍ものビタミンCを導入することが可能であるとの知見が
2001年の日本香粧品科学会で広島県立大学から報告がありました。
イオン導入器の問題点としては、電流を皮膚に流すためそれによる刺激がまず第一に挙げられます。
また、長時間イオン導入を行うと水の電気分解が起こるため、たとえばマイナスの電極側では強アルカリ性に変化する
(電極を同じ個所に長時間当てつづけた場合)という危険性もでてきます。
そのため、現在では短い時間で導入できる薬物の研究が中心となって行われています。

イオン導入のコツ・効能。

イオン導入は週1〜2回、1度やったら3日間をあけるというやり方で行ってください。
毎日やれば効果がそれだけ効果が上がりそうに思えますが、イオン導入時をすると肌を多少痛めることになるので、
連続使用は逆効果になってしまいます。また、しみの部分に集中的にイオン導入器を当てるというのもよくないので、
イオン導入時には万遍なく顔全体にあてるようにしてください。やりすぎは禁物です。
美白効果やニキビ治療だけでなく本来の美肌力を取り戻し、身体の中から美しさを取り戻します。
ビタミン(特に C )が、美容と健康につながるということは、広く知られています。多くのサプリメント(健康補助食品)や
ビタミン含有の化粧品なども発売され、サプリメントはその名の通り足りない栄養素を補うもので美容としての効果は副次的なものです。

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